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きものでGO!

きものでGO! ~イチから始めるきもの生活~

子どもの頃から、着物を着せてもらうのは好きでした。
もともとの美しい物好き、古臭い物好きな性格に加え、最近世の中に「普段の暮らしを着物で過ごそう」みたいな流れがちょっと出てきて、そんな本を読んでは「ああ、着物着たいなあ」と思っていました。

んで、最近(2004年5月~)着つけ教室というのに通い出したわけですが、
ここのページでは、ほとんど着物初心者の私がどのように「一人で着られる人」になっていくかを、リアルタイムで書いていきたい…と、今のところ思っていますが、どうなることやら。



私が着つけ教室に通おうと思った理由。

最近流行りの「きものであそぼう」系の本を読んでいると、「なんでもあり」な感じがします。堅苦しいことは考えず、ワンピースを着るように気軽にチャレンジ!…みたいな感じ。
 私はそういうのすごく好きで、そおかぁ、と思い、適当にお気軽に着物ライフに突入することを考えていました。

 さて。私が仲良くして頂いてる男性と、ある日歌舞伎の話になりました。(その方は日本の伝統芸能大好きな風流人で、よく落語の話や舞台の話で盛りあがります。)私、歌舞伎座に歌舞伎を見に行ったことがないんで、「それじゃあ、そのうちご一緒しましょう」という話になったのですが、
「折角歌舞伎座に行くんだったら、着物なんか着たいなぁ。」と私が発言した瞬間、その方の表情がちょっと変わりました。
「あのね。そういうとこに着物着てみえる人は、踊りの師匠とか、普段から着物着ている人が多いんだよ。きちんと着られる人が、あそびで崩して着てくわけ。…そんな中に適当な着付けで行ったらどんなだと思う?」
彼はニッコリと微笑んだのですが、その微笑の奥には「そんな人はつれて歩きたくない。」という厳しいものがありました。
「一幕見ならGパンでもOKですよ。女は大変だね。」と、彼はまたにこやかに微笑んだのですが。

そうでした。伝統的なものには、それなりのルールみたいなものがあって、きちんとできる人ができていない人を見ると、多分ものすごく恥ずかしいんだと思います。「知らなくて、何でもあり。」が許されるのは、10代からせいぜい20代くらいまでで、いいトシをした人が「何でもあり」をする場合は、「基本を踏まえた上での何でもあり」でないと、恐ろしくカッコ悪い。…ということに気づきましたが、やっぱり尊敬する男の人に言われたのは、私にとって、背筋が伸びるような思いでした。


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